2015年1月8日木曜日
Margot Fonteynが書き直した白鳥の湖
20世紀を飾る、イギリスが生んだ名バレリーナ、Margot Fonteynが書き直した、高学年児童向けのSwan Lake、白鳥の湖です。挿絵入りです。Margot Fonteynは、1991年に亡くなっているのですが、こちらの本は、1989年に出版され、2ページにわたるStoryteller’s Note on The Balletに、Margot FonteynによるSwan Lakeの紹介文が、物語の後に加えられています。Margot Fonteyn曰く、彼女の役は、OdetteとOdileという、一人二役を演じるというだけではなく、善と悪という二役であり、更に、Odetteを演じることは、白鳥と女性を演じることであり、Odileを演じることは、現実と幻を演じることである。実技面としては、Margot Fonteynのレパートリーとしては、他のバレエに比べ、Swan Lakeは、バレリーナの失敗が目立ちやすい振り付けで、それ故、上手にできた時には、格別な満足感が得られる作品であり、お城内での舞踏会のシーン(Odile)には、大変なスタミナを要するため、Margot Fonteynが、一日に2回公演する体力はないと感じた、唯一の作品であったということです。
書き直しの物語は、バレエの物語にそっていますが、最後のエンデイングが、OdetteとPrince Siegriedが、身を投げた湖の中で、永遠に幸福に結ばれ、愛の力によって、悪を滅ぼしたいう、ハッピーエンドになっています。舞台では、永遠の別れで終わる悲劇を、数え切れないくらい演じたというMargot Fonteynが、ハッピーエンドに、書き直してくれました。
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