2012年4月5日木曜日

洋書John Newberry Medal 受賞作:The 21 Balloons


アメリカ人のお友達が子供の頃好きだった本ということで、紹介されて以来、何度も何度も読んでいる、The 21 Balloonsです。小さい頃家にあった、岩波少年少女世界文学全集にも、入っていたような気もするのですが、日本の皆さんも、子供の頃、読まれたことがおありですか?
主人公のSherman博士が、とにかく愉快で、いつも、グツグツ笑ってしまうのですが、何度も読んでいても、読むたびに、思いがけないお話を聞いたような気持ちになります。そして、大人になったからこそ、読みながら、ちょっと立ち止まって考えるような、wisdom wordsがたくさんです。物語は、主人公のSherman博士が、太平洋横断を試みて、Krakatoaという、人知れぬダイヤモンド鉱山がある小さな島にたどり着き、その島で暮らす、大金持ちの20家族に出会うというものです。ある時は、ダイヤモンドのお話で、物や欲しいという気持ちについて考えさせられたり、島で暮らす20家族全員がレストランを経営しているけれど、同業ということで、ビジネスの競争をするのではなく、皆で、今日は、こちらのレストラン、明日はあちらのレストランというように、順繰りに利用して、楽しんでいるから、皆がレストランを経営していても、成り立っているんだというお話で、ビジネス、共存、社会というようなことを考えさせられたりと、読むたびごとに、改めて考えることがあるのですが、今回は、物語の一番の書き出しの、旅には、二つの種類があるという部分が、今の私に、ぴったりのお話になりました。たいていの旅は、最短距離をできるだけ速く旅行するというもの。そして、もう一つの種類の旅は、どこに行くかとか、どれくらい時間がかかるかか、たどり着くかつかないかということには、それほどこだわらないような旅。2番目の旅の方が、まわりの世界で、どんなことが起こっているかとか、自然がどのように移り変わっていっているのかということを知ることができて、ずっと素敵な旅が楽しめるんだということです。私も、日本一時帰国を楽しみたいということで、出掛けたいところや交通機関などを調べたりしていているところなのですが、ここに出掛けようというお出かけばかりではなくて、ひょっこり電車に乗って、ここで降りてみようかなとか、そんなことをしながら、今まで知らなかった日本の町並みを見てみたいなと、思いました。
春の香りのおすそ分けです。今日の朝食には、いちごでジャムを作って、イングリシュマフィンで、ピーナッツバター&ジェッリーサンドイッチ風にしました。エルビスプレスリー特注のサンドイッチには、ピーナッツバターにはちみつがかかっていたのを知って以来、試してみたいなと思っているのですが、こちらの朝食にも、はちみつをちょっとかけたら、もっとおいしかったかな?と、思いました。

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