2014年4月25日金曜日

スミレの花とビクトリアン結婚式

ビクトリアンの時代には、langauge of flowers、花言葉に思いを託していたというためでしょうか。ビクトリアン風の結婚式というと、violet スミレの花をよくみかけます。
violetの花言葉=貞節
青(日本だと紫でしょうか)のvioletの花言葉=誠実
白いvioletの花言葉=Let's take a chance on happiness.

うちの裏庭に咲いている、野生のスミレの花です。園芸店などで販売されているスミレに比べると、ずいぶんとこぶりですが、素朴な可憐さがあります。



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2014年4月22日火曜日

ウェデイング関連の洋書雑誌


春といえば、きれいな花嫁さんを見かける時期ですね。ウェデイング関係の雑誌で、日本の桜の花を思い浮かべる、花に囲まれた、花嫁&花婿の写真を見かけて、日本でも、結婚式のシーズンなんだろうなと思いました。
ウェデイング関係の雑誌によると、仕立て直しなどに時間がかかるということで、ウェデイングドレス選びは、結婚式の10ヶ月前から開始、その前に、どんな結婚式にするか、費用はどれくらいかということを検討する必要があるので、結婚式の計画は、12ヶ月前から、という計画表をみて、ということは、来年の春の結婚式となると、気が早いようですが、そろそろ、計画開始の時期のようです。
ウェデイング関係の雑誌の中心は、広告というか、デザイナーごとの、ウェデイングドレスの写真が中心になっています。
そして、化粧品用品や、ウェデイングケーキ、ウェデイングパーテイーのデザインなどの記事が、少し、加えられているような感じなのですが、Martha Stewart Weddingsが、ウェデイングドレス以外の記事も一番充実しているように見受けられます。

ウェブサイトは、marthastewartweddingsドットコムです。
その他の雑誌には、
Brides(bridesドットコム)
Bridal Guide(bridalguideドットコム)
などがあります。



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2014年4月21日月曜日

自由の女神のソネット

まだアメリカで生活するようになる前に、日本の図書館で、ユダヤ系アメリカ人の女流詩人、Emma Lazarus(1849-1887)の、Statue of Liberty自由の女神に飾られているという、彼女の”The New Colossus”という題名のsonnetの和訳を読み、とても惹かれ、アメリカに行ったら、是非、英文で読んでみたいと思いながら、そのままにしていたのですが、“アンネの日記”を再読したことで、ものすごく遅ればせながら、思いを実現させました。
アンネフランクの父、オットーフランク氏が、ナチの強制収容所から、ロシア軍によって、開放されたということを知り、歴史の矛盾の不思議さというようなことを感じましたが、Emma Lazarus(1849-1887)の”The New Colossus”は、ロシア国内における、ポグロムと呼ばれた、ユダヤ人大量虐殺を逃れ、アメリカに移民してきた、ロシア系ユダヤ人を助けた経験を元に、詠われたものです。
今でこそ、イスラエルという国をもつ国民となりましたが、第二次世界大戦中までは、“祖国を持たない流浪の民”として、迫害をくぐりぬけてきたユダヤ民族のことを思うと、こちらの詩が詠まれた当時の、熱い思いが、伝わってくるようです。

“The New Colossus”
Not like the brazen giant of Greek Fame,
With conquering limbs astride from land to land;
Here at our sea-washed, sunset gates shall stand
A mighty woman with a torch, whose flame
Is the imprisoned lightening, and her name
Mother of Exiles. From her beacon-hand
Glows world-wide welcome; her mild eyes command
The air-bridged harbor that twin cities frame.
“Keep, ancient lands, your stories pomp!” cries she
With silent lips. “Give me your tired, your poor,
Your huddled masses yearning to breathe free,
The wretched refuse of your teeming shore.
Send these, the homeless, tempest-tost to me.
I lift my lamp beside the golden door!



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2014年4月20日日曜日

アンネの父、Otto Frank氏に学ぶ


“アンネの日記“を、小学校高学年の時に読んで以来の、再読となりましたが、Youtubeを通して、アンネフランクの父、Otto Frank氏や、アンネフランクの友達であった、Eva Schloss、Hanneli Goslarなどの、肉声のアンネにまつわるインタビューを聞くことができて、“アンネの日記”だけではなく、もう少し、膨らみのある知識が得られるきっかけになったことも、今回、洋書空間michibookさん企画の、“アンネとお茶を”に参加させていただいたメリットの一つでした。

そして、Youtubeで、フランク一家及び数名が、あのsecret annexに隠れ住んでいることを、密告した裏切り者は誰なのか?というような、追跡調査が行われて、未だに、判明されていないということも、知ったのですが、実際に、フランク一家及び数名を、発見、逮捕した、元ゲシュタポは、確認されているということで、戦後、ナチの戦犯を起訴するユダヤ人の団体が、フランク氏に、この元ゲシュタポを、逮捕の際に、不要な残虐性をもって、フランク一家及び数名を取り扱ったという罪で、起訴を勧めたところ、フランク氏は、彼は、ただ上司の命令に従って、逮捕に及んだだけにすぎないし、逮捕の際に、不要な残虐性はなかったと、この起訴の勧めを拒否したということを知りました。

自身も、ナチの迫害を受け、強制収容所での暮らしも経験し、すべての家族を失ったフランク氏が、このチャンスを利用すれば、自分に、極悪の経験を与えたこの人物に、つらい思いをさせることができるかもしれないという時に、この人物に、罪はないと、自分が真実と思うことを語り、復讐ではなく、”アンネの日記“を、編集、出版することにより、世界に平和をアピールすることを選んだということに、アンネフランクからだけではなく、彼女の大好きだったお父さんからも、大切なお手本を示されました。 そして、このお父さんによって、アンネフランクの本当の夢、作家になって、自分の死後も、生き続けたいという夢が、叶えられたわけですが、フランク氏が、“アンネの日記”の、出版先を探していた時には、当時の反ユダヤ感情により、“ユダヤ人は、自分の娘の死体さえも、お金に換えようとする”というような、中傷も受けたこともあったようで、そんな中、揺るぐことなく、“アンネの日記”の出版を実現させたフランク氏に、私にとって、大切な一冊となる“アンネの日記”を世に送り出して下さって、感謝です。



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2014年4月19日土曜日

アンネフランクの人生観


“Laziness may look inviting, but only work gives you true satisfaction.”
“アンネの日記”1944年7月7日より。

お姉さんのMargotと、隠れ家の同居人であるPeterと、自分自身のことを顧みて:
自分達は、家庭や、教育を受ける機会に恵まれ、将来、何か大事なことをしたり、幸せになりたいと願うことができる環境にあるけれど、自分で、努力して、ものにしなければいけない。

そして、その努力の源は、
Where there’s hope, there’s life(“アンネの日記”1944年6月6日より)
という、アンネフランクの言葉にあるように感じました。
実際、隠れ家での生活においての、アンネフランクの勉強のスケジュールを見ると、アンネフランク、ものすごく一生懸命、勉強してますね。なによりも、規則正しい生活を守っている強さには、目をみはるものがあります。



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2014年4月18日金曜日

アンネフランクのしあわせ


Happiness: Sunday, March 12, 1994

“アンネの日記”の中で、アンネフランクは、彼女のお母さんとの折り合いが悪いということを、たびたび、記述していますが、1944年3月7日にも、憂うつな気分の時には、世界中の不幸について考えて、自分の身に、その不幸が降りかかっていないということを、感謝しなさいというお母さんの忠告に対して、アンネは、自分だったら、外に出て、自然と日光を楽しんで、周りにまだ残っているあらゆる美を思い出して、幸せになりなさいと、忠告しますと、反対を唱えています。

そして、こちらの、“Anne Frank’s Tales from The Secret Annex”に収められている、
“Happiness”という短編に繫がったのかなと思えるのですが、
After all, you can’t help that, but, you shouldn’t feel miserable about something before it happens. Actually, what you’re hoping to find when you’re depressed is happiness.
と、過去に起こったことに、惨めな気持ちになるのは止めて、落ち込んだ時には、幸せをさがさなければいけないし、
Once you’ve found your own inner happiness, you’ll never lose it.
一度、自分自身の幸福をみつけたら、決して、失うことはありませんよ、とのメッセージを送っています。

こちらの短編は、エッセーではないのですが、アンネフランクと思われる女の子が、男の子と交わす会話の形で進められ、男の子からの、どうやって、自分の中に、どんな状況下にあっても、失うことがない幸せをみつけることができたの?という問いかけにたいして、
外に散歩に出かけた時、自分の問題で頭がいっぱいになっていて、天気のことには、全然、気がまわっていなかったけれど、ふと空を見上げた時に、特別に美しい日だということに気がついて、自分の周りの美しいものに目がいくと、自分の心の中の、悪い考えが止まって、考えたり、感じたりすることは、美しいということだけで、それだけが、本当の真実だし、すべてのものは、あるがままでいいし、美しいんだということに、気がついたんだ。そして、悲しみは、自分のことを、かわいそうだと思っている気持ちからきて、幸せは、喜びからくるものだということに気がついたんだ、と、返答しています。

こんな会話を交わして、自分のことを理解してくれる人にめぐり合った!と、同じ気持ちを分け合った二人ですが、短編最後の言葉にも、自然の美とは違った、幸せを感じました。
I haven’t found happiness yet, but I have found something else-a person who understands me!
I knew what he meant, and from that moment on, I was no longer alone.




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2014年4月16日水曜日

アンネフランクの花売りの少女


The Flower Girl: Sunday, February 20, 1994

“アンネの日記”の中にも記述されている、自然の美しさの中に、心安らぐ幸福感をみつけることができるんだということに繫がる、短編の物語で、“Anne Frank’s Tales from The Secret Annex”の中で、私が一番好きな物語です。

主人公は、小さな村に住み、毎朝2時間半かけて歩き、マーケットで花を売る、Kristaという、12歳の女の子です。
マーケットでは、彼女の花が、それほど売れるわけではなくて、一日中待たなければならない時もあるし、ずいぶんと売れ残ってしまうこともありますが、彼女には、素敵な楽しみがあって、毎日12時になると、マーケットでコーヒースタンドを開いている他の売り手の方が、Kristaに、お砂糖をたっぷりと入れた、湯気が立ち上って熱々のコーヒーを、無料でふるまってくれます。そして、Kristaも、その日の花束の中から、一番きれいな花束を、彼にプレゼントします。
マーケットから家路につく時には、すっかりと疲れてしまっているため、3時間かけて、朝出た時と同じ状態の、寒くて、孤独で、さびれた家へと帰り、腰を下ろす暇もなく、姉の帰りを待って、わびしい夕食の支度をし、姉との夕食の後には、すぐに、次の日の花売りのために、日が暮れるまで、色々な種類の野生の花を摘みに出かけます。そして、花を摘み終わると、手枕をして、草の上に横たわり、薄っすらと暮れかかる空を見上げます。

村の人々に、かわいそう、と感じられ、実際、一生懸命働かなければならないKristaですが、 この小さな花売りの少女が、不幸だと感じているなんて、思わないで下さいね、
毎日、この自然と交わる短い時間があれば、疲れも、マーケットや他の人のことも忘れ、ただ、目にしているその瞬間のことだけを、考えたり、夢見ることができるし、この自然と交わる短い時間がある限り、Kristaは、毎日、平安な幸福感で、いっぱいになっているんです、という、アンネフランクの言葉です。

そして、ものすごく、話が飛んでしまうようですが、アンネフランクの自然の美しさの中に見出す平安な幸福感ということが、禅の教えにもつながっているように思いました。
公方俊良著“般若心経90の知恵”は、何度も、何度も、手元において、読み返している本なのですが、“心のやすらぎこそが、幸せへの道”ということで、“本当の幸せとは、永遠に失うことのないやすらぎを掴むこと”とあります。


忙しい毎日の中、一日の終わりに、空を見上げ、自然と交わり、目の前にある美しさだけを楽しむことができたら、Contentという気持ちで、眠りにつくことができますでしょうか。
私も、昨日、思いがけず、窓から見える満月がすごくきれいなことに気がついて、しばし、猫とお月見を楽しみました。



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2014年4月15日火曜日

アンネフランクのタルトの味わい


アンネフランク著“Anne Frank’s Tales from The Secret Annex”の短編には、自分の隣にいそうな、魅力的な女の子の主人公がでてきますが、こちらの“Reik”( Reik-女の子の名前です。何て、発音するんでしょうね?)も、そんな短編の一つです。
物語は、Reikともう一人の女の子が、おこずかいを持って、どのお菓子を買おうかと、ウキウキはしゃぎながら、ベーカリーへ向かう途中、”私“は、彼女達の後ろを歩いていて、すべての会話が聞こえてきたという場面から始まりますが、Reikともう一人の女の子は、タルトを2つ購入し、お店をでると、もう一軒のベーカリーの窓の前に、小さな女の子が、物欲しそうに、立っているところに出くわします。

Reikは、"Oh my, are you that hungry? Would you like to have my tart?”と、小さな女の子が、お腹がすいていることを知ると、自分のタルトをあげようか?というのですが、
Reikの友達は、ばかなことを言わないで、私みたいに、すぐ食べちゃいなさいよ、もしそのタルトをあげちゃったら、どんな味なのか、味わうことさえないじゃないと、Reikの申し出に異を唱えます。
Reikは、彼女の友達には応えず、しばらくためらった後、やさしい口調で、私には楽しみにしている夕食があるから、と、タルトを小さな女の子に差し出します。

そして、物語は、ここで終わりかと思いきや、私が、読み進んで、えっ?と思ったのは、次の場面、
Reikからもらったタルトを、おいしそうに食べている小さな女の子が、
“Would you like a bite, Miss? Someone just gave to me.”
と、通りがかりの、”私“に、おすそ分けを申し出たという、小さな女の子の素朴なsharingの申し出なのですが、“ありがとう”と、小さな女の子に言って、笑顔を浮かべながら、立ち去ったという、”私“と同じように、私も、こんな小さな女の子に出会ったら、笑顔が浮かびそうだなと思いました。今度、タルトを食べる時には、この物語を思い出して、すごく幸せな気持ちになりそうな気がします。

そして、最後に、物語の”私“からの質問です。
“あなたは、あのタルトを、一番楽しんだのは、誰だと思いますか? Reikですか?それとも、Reikの友達ですか?それとも、小さな女のだと思いますか?”

物語の”私“は、Reikに投票!です。



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2014年4月14日月曜日

アンネフランクのGive



“Give” Sunday, March 26, 1944

アンネフランクの、givingということについて、彼女の考えをまとめたエッセー。
彼女の啓蒙には、アンネフランクの祖母のお気に入りの言葉であり、フランク家でも、継承されたという、
“People who give will never be poor.”が元となっているということが、うかがえます。

“You can always-always-give something, even if it’s a simple act of kindness.”
1944年3月26日、日曜日。
アンネフランク、14歳からのメッセージです。



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2014年4月13日日曜日

アンネフランク創作"Eva’s Dream”


アンネフランク創作の物語の一つ、“Eva’s Dream”
小中高校生にお勧めの物語です。
物語は、少女Evaが、寝付いた後に、夢の中で、花や木や小さな生き物がいっぱいの、それまで見たことがないような美しい公園を、翼のはえたelf小人に案内されるというものですが、
elfの一つ一つの説明を聞き終わるまでは、黙って静かに聞くように。途中で、elfの話をさえぎるようなことをしたら、その場ですぐに家に送り帰してしまうよ、そうなったら、Eva, 君は、他の何も学ぶことがない人達と同じままになってしまうよ、との注意を受けて、elfの案内に従います。
そして、elfが、一番最初に指し示したのは、薔薇の花。花の女王といわれる薔薇は、美しく、気品があって、誘惑的な甘い香りを漂わせているけれども、小さな子供のようなもので、自分の思い通りにならないことがあったり、自分が中心でないと、怒り出して棘をだし、良いマナーは、表面的なものでしかないし、表面的に、美しいというだけにすぎず、皆に、ちやほやされることで、実際の美しさ以上に、自分のことを美しいとうぬぼれてしまう。薔薇の美しさは、他の人のためのものであり、人から賞賛されることを熱望して、賞賛なしでは、幸せを感じることができないし、心の中は、空っぽで、喜びを感じることがない。
その次に、elfが指し示したのは、bluebell、りんどうのような花で、bluebellは、質素だけれど、薔薇より幸せな花で、人の賞賛は必要なく、自分の奏でるメロデイーで、他の花を助けたり、慰めたりして、bluebellのことを大切に思う本当の友達がいるし、自分の心に響く音楽で、決して、孤独を感じることがない。
そして、次に、見上げるほど大きな栗の木と松の木の比較について。

このelfの話を、Evaは、自分の学校における友人達にあてはめて、彼女達とのつきあい方について、深く、深く考え、接し方を改め、Eva自身も、elfのアドバイスを受け止めて、周りの人から、親しみやすく、優しく、親切だと思われる女の子へと成長していき、何か良いことをすると、幸せを感じ、心が温かくなり、だんだんと、elfが言った、”the song in her heart”という意味が分かるようになりました。

最後に、大人になったEvaは、あのelfは、夢の中で、何が正しいかを示した、自分自身の意識にほかならななったんだと確信したということなのですが、
皆さんも、夢の中で、自分の分身であるelfから、大切なアドバイスを受けるとしたら、どんなアドバイスを受けるのでしょうか?
心の中に、自分が奏でる美しい”the song”が、響いていますか?

“Eva’s Dream”が書かれたのは、1943年10月8日。
アンネフランク、14歳。



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2014年4月9日水曜日

アンネフランク創作の物語


“アンネの日記”に加え、アンネフランクが書き残した、短編小説、思い出、未完の小説を収録した、”Anne Frank’s Tales from The Secret Annex”を読んでみました。こちらの版は、新訳で、すべての物語が収録されたもので、アンネフランクがノートに書き残した順番通りに編集されているということです。本のカテゴリーは、YA向けの小説になっています。
こちらの本で、初めて、fictionのgenre(fantasy, horror, humor, mystery, science fictionなどの区分)に、fableというものがあることを知ったのですが、動物やミステリアスな生き物、植物などが、人間に話しかけ、道徳的な価値観を教えるというfictionということで、こちらの本にも、アンネフランク創作のfableが、幾つか収録されています。ナチからの迫害を逃れるための、隠れ家での生活を通して、13歳から15歳を過ごしただけとはいえ、a childではなく、a personになったとの思いを抱くアンネフランクの言葉通り、こちらに収録されている物語は、アンネフランクの、驚くほどの文才を示すだけではなく、深い洞察から生まれた、人にとって、本当に大切なものは何なのかということを、語りかけてくれる物語となっています。

文才に恵まれたことを、神に感謝し、将来は、ジャーナリストか作家になりたい、そして、”I’m determined to write!”と、書くということへの燃えるような情熱をもったアンネフランクが、ただ、“アンネの日記”を通して、ナチ政権下における迫害の記録を残した、日記の書き手というだけではなく、優れた“若い作家”でもあったということを発見する、一冊です。



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2014年4月7日月曜日

しおりの魅力


アメリカの本だったか、日本の本だったか忘れてしまったのですが、以前、図書館から借りてきた本などに、はさみ忘れられている色々な種類のしおりに魅せられて集められたしおりのコレクションの本が紹介されていて、本当だ、しおりっておもしろいなと思ったことがあるのですが、私も、日本の本につけられている、出版社からのしおりを楽しんでいます。
今好きなのは、PHP文庫のしおり。古本からなので、古いものかもしれませんが、
青葉の木の枝に黄色い小鳥が止まっているイラストの裏には、"道”という、松下幸之助"大切なこと"PHP研究所よりの言葉が、印刷されています。

"道”
道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。
心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは、必ず新たな道がひらけてくる。
深い喜びも生まれてくる。

13cmx4.5cmの小さなしおりから、こんな力強いメッセージを受け取りました。



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2014年4月6日日曜日

ボランテイアに支えられる小さな図書館


アメリカ、コロラド州、Pineにある、Pine 図書館です。Pineは、その名の通り、松が生息する山間の小さな町で、公立の図書館はなく、公立の図書館から、車による、移動図書室が訪れるだけということで、地元の住民のボランテイアの方が、こちらの、Pine 図書館を運営されています。

開けて見せてくださって、びっくりだったのですが、建物の外側に、古本を販売する棚が取り付けられていて、お天気が大丈夫なようなら、24時間開けっ放しになっているということです。


購入したい本があったら、入り口脇の、Book Drop、本の返却用の場所から、お金を落とせばいいとのことです。


寄付による蔵書ということですが、小さな図書館内、本が、所狭しとびっしり並んでいます。
まだまだということですが、新しい図書館に向けての資金集めも、ボランテイアにより、進められています。

図書館の周りの様子です。




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2014年4月5日土曜日

大型書店のアンネの日記売り場


アメリカの大型書店、Barnes & Noble で、”アンネの日記”(The Diary of A Young Girl)を探してみると、Eastern Religionsのセクッションに並べられていました。本のカテゴリーとしては、Biographyに入るし、Barnes & Noble にも、Biographyのセクッションが、大きく設けられているので、あれ?という気もしたのですが、ユダヤ教や、ユダヤ民族に関する本に目を通すのも、”アンネの日記”だけに留まらず、アンネの精神的な深みを知る上で、参考になって、いい並べ方なのかもしれないなと思いました。
私は、手持ちの、Paul Demann著 "Judaism"に、目を通しました。こちらの本は、1961年に、フランスのカトリック信者の教本の一部として発行された英語訳なので、100ページちょっとの、ユダヤ教の根本的な教えの要約のような本でした。機会をみつけて、ユダヤ人の方がよりどころとしている、Torahも、読んでみたいと思います。



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2014年4月4日金曜日

英語版”アンネの日記”



洋書空間Michibookさん企画の、“アンネとお茶を”に因んで、
小学校高学年以来、何十年かぶりに、皆藤幸蔵訳、“アンネの日記”を読み、
たとえば、アンネの、男友達への返事の言葉が、“ええいいわ、待っていてよ、さようなら”と訳されていて、これが、もし、“うん、わかった、じゃ、待ってるね、バイバイ”というように訳されていたら、アンネに対するイメージも違ってくるかな?
13歳から15歳の女の子だったアンネは、どちらの言葉の方がピッタリくる女の子だったのかな?とか、思い、原書(オランダ語)が、読めないのが、すごく残念だったのですが、英語訳では、どんな感じなのかなと思い、
“The Diary of A Young Girl: The Definitive Edition”をまず読んで、
次に、”The Diary of A Young Girl with an introduction by Eleanor Roosevelt”を読んでみました。

“アンネの日記”には、何種類かあって、
1942年6月12日から1944年8月1日まで、アンネフランクが、自分のためだけに書いた、“アンネの日記”の原書の他に、
1944年に、オランダの文部科学大臣であったGerrit Bolkesteinの、戦争終結後には、ナチ占領下における、オランダ国民の苦難を証言するようなもの、特に、手紙や日記などを集めて一般に公開したいというラジオ放送を聴き、戦争終結後、自分の日記を元に、本を出版できればと、それまで、書き留めていた日記を書き直したり、記憶を書き加えたり、不要な部分を省略したりと、アンネフランクにより、編集された“アンネの日記”があり、
“The Diary of A Young Girl: The Definitive Edition”は、
上記の2種類の版を合わせた内容に、後に、新たに発見されたページが加えられ、一部、日付の修正が加えられた新しい版ということで、内容が、30%増になっているということです。
本のカテゴリーとしては、Juvenile Biographyと、小学校高学年から、YAにはいる前くらいの子供向けに訳された版なので、今の子供に馴染みやすい英語と文章になっています。
内容が30%増というのは、日記の始まりの、アンネの13歳の誕生日に、受け取ったプレゼントの内容が、ずいぶんと増えていることから、すでに見受けられられます。

そして、アメリカの歴代大統領夫人であった、Mrs. Eleanor Rooseveltによる、前書き付の”The Diary of A Young Girl”ですが、1947年にオランダで初版となった、”Het Achterbuis”の英訳本ということで、私の手持ちの日本語訳の“アンネの日記”は、こちらが元かなと思われる、時代を感じさせる、文章と英単語の選びとなっています。本のカテゴリーは、大人向けのbiographyとなっています。

英語訳でも、古いものと、新しいものでは、選ばれている単語とか、文章から醸し出されるtoneで、ずいぶんと、雰囲気が違うものとなっているのですが、
私としては、古い英語版のclassyな文章の方が、ローマやギリシャの神話や、ヨーロッパの王室の系譜に興味があったり、英語やフランス語を勉強したり、裕福な家庭に育ち、仕立てのよい服を身に着けているアンネフランクには、読後、しっくりくるような感じがしました。



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