2015年2月8日日曜日

児童向けArabian Nights


Classic Starts Arabian Nights Retold from the classic tales by Martin Woodside
Illustrated by Lucy Corvino
Sterling Children’s Books ISBN: 978-1-4027-4573-7

Sterling Children’s Booksの高学年児童向きに書き直されたClassic Startsのシリーズから、Arabian Nights読了。アラジンと魔法のランプなど、子供の頃、楽しんでいた物語から受けるイメージとは違って、お后に裏切られ、去られてしまった王の兄弟が、そのことに怒り、彼の王国中の女性がいなくなるまで、一日だけ、女性を娶り、殺害し続けると、彼の側近に、妻となる女性を見つけるように命じ、その話を聞いた側近のむすめが、同胞の女性を助けることになるか、自分も同じように死ぬことになるかのどちらかだからと、自分が、王と結婚すると申し出、姉妹に、王の元に嫁いだ暁には、王の元にいる自分の元に訪ねてくるように使いをよこすから、その時には、"お姉さん、もし、眠くないようだったら、何か、おもしろい物語を聞かせて下さい“と、言うようにと申しつけ、王の元へと嫁いでいき、毎晩、毎晩、次の話が楽しみであるように、王と妹に物語を聞か続けたという、ちょっと、おどろおどろしい、物語の始まりでした。こちらのArabian Nightsには、(1) The Tale of the Merchant and His Wife, (2) The Story of the Fisherman and the Demon, (3) The Porter’s Tale, (4) The First Dervish’s Tale, (5) The Second Dervish’s Tale, (6) The Third Dervish’s Tale, (7) The Tale of Sinbad the Sailor and Sinbad the Porter, (8) The Tale of Aladdin, (9) The Tale of Ali Baba and the Forty Thievesが収録され、Epilogueとして、王の元へと嫁いだ女性を、王が愛するようになり、お后とし、子供ももうけ、幸せに暮らしたというハッピーエンドが、添えられています。シンドバッドやアラジン、アリババの物語は、日本でも、親しまれているお話かと思いますが、他の物語も、おもしろかったです。一体、何夜までのお話が、あるのかな?と思い、ちょっと調べてみたのですが、元々は、One Thousand and One Nightsという題名の物語集なのですね。歴史も古く、色々な国が関係していて、一人だけではなく、複数で、創作された物語の集大成で、幾つか、違った編集があるということも分かりました。
今回読了した、Sterling Children’s BooksのArabian Nightsは、読みやすかったです。本の進み方は、第一夜の話、第二夜の話、第三夜の話と、一つの物語を、一気に一晩で語ってしまうのではなく、今晩、夜が明けるまでは、ここまで話しができたと、じゃ、その先は、どうなっているんだろう?と、先が気になるところで、区切られていて、一つの物語が終わった晩には、明日、もし、命があって、物語を語ることができるならば、今晩の物語より、もっとおもしろい話をお聞かせすることができるのですが、と、また、次の物語を聞きたいと思わせるように、続いていきます。こういう、次のページが、早く読みたいと思う本を、page-turnersの本っていうんだろうなとか思ったのですが、1001夜まで、どんなおもしろい物語が続いたのか、気になるところです。


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