2013年5月21日火曜日

洋書:The Great Gatsby

アーネストヘミングウェイに興味をもったことから続き、F. Scott Fitzgeraldです。今、レオナルドデイカプリオ主演の新しい映画、The Great Gatsbyが公開中なので、そちらの方も、観にいきたいなと思っているところなのですが。
さて、F. Scott Fitzgeraldについてですが、ヘミングウェイが、1920年代にパリに滞在中、親交があったということで、奥さんのZeldaと共に、ヘミングウェイの回顧的な小説A Moveable Feastにも、F. Scott Fitzgeraldの話がでてくるのですが、お金持ちで、お酒におぼれるような生活の中、The Great Gatsbyは、名作として残したというような話でしょうか。The Great Gatsbyの書き出しには、”Once again To Zelda”と、奥さんのZeldaに捧げると書かれているのですが、ヘミングウェイ曰くだと、Zeldaさん、内助の功というよりは、自身も小説家で、F. Scott Fitzgeraldに嫉妬するというか、彼が集中して執筆に向かうことに、邪魔をしたような。彼女自身についての書籍も出版されています。
そして、洋書:The Great Gatsbyについてですが、Large Print Editionの大きな文字の版で読んで、 245ページなので、小説としては、短く感じました。昔、ロバートレッドフォード主演で、“華麗なるギャッツビー“という題名で、日本でも映画が公開されたかと思いますが(どなたか、観られた方、いらっしゃいますか?)、昭和49年初版で、昭和50年に増版された、新潮文庫”華麗なるギャッツビー“の文庫を、手にとってみているところなのですが、映画の場面の素敵な写真が表紙になっています。野崎孝氏日本語訳の”華麗なるギャッツビー“も、読んでみたいと思っているところなのですが、後ろの解説に、F. Scott Fitzgeraldについてと、The Great Gatsbyについての解説が含まれているので、こちらの本の時代的背景などを、ざっと把握するには、こういう解説を読むと、分かりやすいですね。
1920年代というと、Jazz Age, Roaring Twenties, Lost Generationなどといわれ、第一次世界大戦後の影響もみられる時代ですが、”The Great Gatsby “のGatsbyも、その一人です。Gatsbyが、昔貧しさから、結ばれることがなかった元恋人、Daisyを、変わることなく求め続け、名前を変えて、巨大な富を築いた後、再会を果たすという物語が、Daisyと繫がりがあり、Gatsbyの隣人となった、主人公Nickの語りを通して進められます。
Chapter VIのNickとGatsbyの会話のGatsbyの言葉"Can't repeat the past?" he cries incredulously. "Why of course you can!" "I'm going to fix everything just the way it was before,” he said, nodding determinedly. に、この物語の中心となるGatsbyの信念が込められているように感じましたが、皆さんは、思いを果たすことができなかった恋人との過去をやり直すことは、できると思いますか?
私は、最後の結末で、誰が悪いというわけでもない、何か、答えのない虚空を見せられたように感じました。

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