2014年4月20日日曜日

アンネの父、Otto Frank氏に学ぶ


“アンネの日記“を、小学校高学年の時に読んで以来の、再読となりましたが、Youtubeを通して、アンネフランクの父、Otto Frank氏や、アンネフランクの友達であった、Eva Schloss、Hanneli Goslarなどの、肉声のアンネにまつわるインタビューを聞くことができて、“アンネの日記”だけではなく、もう少し、膨らみのある知識が得られるきっかけになったことも、今回、洋書空間michibookさん企画の、“アンネとお茶を”に参加させていただいたメリットの一つでした。

そして、Youtubeで、フランク一家及び数名が、あのsecret annexに隠れ住んでいることを、密告した裏切り者は誰なのか?というような、追跡調査が行われて、未だに、判明されていないということも、知ったのですが、実際に、フランク一家及び数名を、発見、逮捕した、元ゲシュタポは、確認されているということで、戦後、ナチの戦犯を起訴するユダヤ人の団体が、フランク氏に、この元ゲシュタポを、逮捕の際に、不要な残虐性をもって、フランク一家及び数名を取り扱ったという罪で、起訴を勧めたところ、フランク氏は、彼は、ただ上司の命令に従って、逮捕に及んだだけにすぎないし、逮捕の際に、不要な残虐性はなかったと、この起訴の勧めを拒否したということを知りました。

自身も、ナチの迫害を受け、強制収容所での暮らしも経験し、すべての家族を失ったフランク氏が、このチャンスを利用すれば、自分に、極悪の経験を与えたこの人物に、つらい思いをさせることができるかもしれないという時に、この人物に、罪はないと、自分が真実と思うことを語り、復讐ではなく、”アンネの日記“を、編集、出版することにより、世界に平和をアピールすることを選んだということに、アンネフランクからだけではなく、彼女の大好きだったお父さんからも、大切なお手本を示されました。 そして、このお父さんによって、アンネフランクの本当の夢、作家になって、自分の死後も、生き続けたいという夢が、叶えられたわけですが、フランク氏が、“アンネの日記”の、出版先を探していた時には、当時の反ユダヤ感情により、“ユダヤ人は、自分の娘の死体さえも、お金に換えようとする”というような、中傷も受けたこともあったようで、そんな中、揺るぐことなく、“アンネの日記”の出版を実現させたフランク氏に、私にとって、大切な一冊となる“アンネの日記”を世に送り出して下さって、感謝です。



以下のランキングに参加しています。よろしかったら、クリックをお願いいたします。
にほんブログ村 本ブログ 洋書へ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ