2012年3月15日木曜日

洋書野鳥雑誌:Bird Watching

皆さんのお近くでは、春の訪れを告げる鳥が、もう、見かけられますでしょうか?
コロラドで生活していると、庭に渡り鳥が来ることで、鳥にも、親しむようになりましたが、ハイキング中にも、かわいい小鳥をみかけたり、鷹や鷲をみかけたりと、Bird Watchingも、アウトドアの楽しみの一つになっています。
最近では、双眼鏡をもって、ハイキングされている方なども見かけるので、野鳥を楽しむ季節も到来のようです。私が、普段ハイキング中にみかける野鳥の記事が、洋書雑誌:Bird Watchingの2月号にでていたので、目を通してみました。こちらの雑誌は、全米にわたる、野鳥の記事が掲載されていています。2月号には、雀、鷹、鷲、鴨、それぞれについての特集記事、読者からの写真、Bird Watchingにお勧めの場所などが掲載されていましたが、野生の鳥についての知識を得るために、とてもよさそうな雑誌です。私は、日本で親しんでいたせいか、雀が大好きなのですが、こちらの雀の記事を読んで、雀も種類があるようで、少しずつ、体の色や柄が違うんだなとか、アメリカでは、1870年代の初め頃、セントルイースのドイツ系の鳥の業者の方が、ドイツから輸入した鳥の中に、Eurasian Tree Sparrow(雀の一種)20羽が、含まれていて、公園に放されたのが、アメリカの空に飛び立った初めてのEurasian Tree Sparrowというのを読んで、雀がわざわざドイツから輸入されたということに、びっくりしてしまいました。自分が生活している所に自然と生息している野性の鳥のことって、わざわざ、調べることもなく、結構、何も知らないものですね。
それから、もう一つ。American Bird Conservancyという、鳥を保護するための非営利団体の記事を読んで、今まで知らずに過ごしてしまったと思ったのですが、町中の建物などの透明のガラスに衝突して死亡してしまう鳥が、毎年、全米で、何兆羽もいるということで、bird-friendlyな建物への配慮が呼びかけられています。カリフォルニア州のサンフランシスコ市では、渡り鳥の通路や巣作りの地域にあたっている地域の新しい建築についての規制を条例化したということですが、思わず、高層ビル街の東京の鳥は、大丈夫なのかな?とか、思ってしまいました。また、ウェストバージニア州では、星の明かりを頼りに旅をする渡り鳥が、夜の照明により、航路の感覚が狂ってしまい、ぐるぐると旋回することで、疲労してしまったり、強風にまかれて、建物に衝突してしまったりということで、風圧発電所への自主的な管理だけではなく、きまりを設けることが必要との声が上がっているということなのですが、町の夜の照明や、風圧発電所が、渡り鳥に大変な影響を与えているなんて、思ってもみなかったことなので、私も、bird-friendlyな環境作りということに、初めて、目を開いたように感じました。
野生の動物が、共存できるように、気を配ることも大切なのですね。
洋書雑誌:Bird Watchingのウェブサイト、birdwatchingdailyドットコムも、充実していています。

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