2011年10月14日金曜日

洋書絵本:The Greatest Gift: The Story of the Other Wise Man



洋書絵本クリスマス:The Greatest Gift: The Story of the Other Wise Man
著者名: Susan Summers
挿絵:Jackie Morris
出版社: Barefoot Books, 英語
ジャンル:Children’s Books, Holidays, Christmas

私は、まず、Henry Van Dyke の、The Story of the Other Wise Man を読んで、こちらの本を元に、Susan Summersが、子供のために書き下ろした、The Fourth Wise Man Based on the Story by Henry Van Dyke、Retold by Susan Summers (以下の本です)

を、読んだのですが、また、新しい版が、出るようですね。
こちらのクリスマスの本は、キリスト教で伝えられている、イエスキリストの誕生時に、贈り物を届けたと言われている、三人の賢者以外に、実は、もう一人、一緒に行くはずだった賢者がいたんだ、と、いう、フィクションです。
その、四人目の賢者、Artabanは、サファイアとルビーと真珠を贈り物として、届けようと、他の賢者三人との待ち合わせ場所に向かう途中に、道端で倒れている老人を助けたために、出発に遅れをとってしまいます。そのため、引き返し、サファイアを売り、再出発の準備を整え、再度、出発するのですが、今度は、母と子供を、兵士の暴力から守るために、ルビーを、兵士に与えます。その後、イエスキリストの家族がどこにいるのか見当がつかなくなってしまったため、アドバイスを請うために訪ねたユダヤ教の聖職者から、イエスキリストを探しているのなら、貧しい者、身分が低い者、恵まれない者、病気に苦しむ者の中を探すことだと言われ、飢えている人々などを助けながら、イエスキリストを探し続けますが、見つけることが出来ません。その後、33年が過ぎ、イエスキリストが、十字架にかけられる途中というところに出くわし、もしや、最後に残っている真珠を、ローマの役人に差し出せば、イエスキリストを助けられるかもしれないと思うのですが、今度は、借金のために奴隷として売られる寸前の女性を助けるために、真珠を女性にあげてしまいます。
そして、イエスキリストが十字架にかけられてしまった後、天と地が揺れだし、重たいタイルがArtabanの頭を直撃してしまい、瀕死の瀬戸際に立つのですが、遠いところから、“安らかに、Artaban。飢えに苦しんでいたり、困っている私の子供達を助けてくれたのは、私にしてくれたのと、同じことなんだ。”と、言う声が聞こえてきます。
そして、Artabanは、光と安堵を浮かべながら、最期を迎え、Artabanのイエスキリストを探す旅は、終わります。

あとがきに、こちらの本では、Artabanが、キリスト教の教えを実際に実践したことが、大切なポイントとなっているとありますが、最後のメッセージは、聖書のマタイ伝(Matthew 25:35)の、イエスキリストの言葉、
Whatever you did for one of the least of these brothers of mine, you did for me.
が、元になっています。
キリスト教の知識がないと、ちょっと、わかりにくいお話かもしれませんが、サンタクロースとは、違った、クリスマスの本当のお祝いの意味が伝わる一冊です。

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