2011年10月29日土曜日

洋書絵本日本人Caldecott Honor受賞作:Seashore Story


洋書絵本日本人Caldecott Honor 受賞作:Seashore Story
著者名: Taro Yashima
1967年、英語
ジャンル:Children’s Books, Caldecott Honor Book

こちらの、Seashore Story も、Taro YashimaのCaldecott Honor受賞作ですが、物語は、日本の最南端にある静かな島にキャンプに来た、近くのバレエ学校の子供達が、“ここが、浦島太郎の昔話が起こったところかもしれないね”“亀もここに来るしね”という話しをすることから、始まります。そして、浦島太郎が亀に連れられて竜宮城に出かけ、再び自分の住む村に戻ってみると、誰一人、知っている人は、いなくなってしまっていて、おみやげにもらった、箱を開けてみると、中からは、白い煙がでてきて、白髪のおじいさんになってしまったという、浦島太郎の話について、バレエ学校の子供達は、“浦島太郎は、いい人だったんだろうな”とか、“海の底には、本当に、竜宮城があるんだろうな”という話をするのですが、突然、一人の子供が、“それでは、なぜ、浦島太郎の家や家族は消えてしまっていたんだろう?なぜ、美しい箱の中からは、白い煙しかでてこなかったんだろう?”と、疑問を提示し、若い先生が、“それは、浦島太郎が、竜宮城に、長くいすぎたためで、いつでも、時間に間に合うように、帰ってこなければいけないんですよ。もし、愛している人を忘れることがなければ、そんなことは、起こらないんですよ。”と、答えます。子供達は、そのことについて、何も言わずに、考えていました。一番年のいかない子供達だけは、納得できず、“それでも、美しい箱からは、何かもっといいものが、出てくるべきだった””そうだ、もっと、もっと、いいものが“といって、お話はエンドとなります。

浦島太郎のお話について、こんな風に、考えたことはありますか?
Seashore Storyの挿絵の色合いが、全体的に暗い感じで、浦島太郎のお話が、ちょっと、もの悲しいものになってしまったような感じです。私は、浦島太郎が、白い煙で、突然おじいさんになってしまってびっくり!というだけではなく、あれ?竜宮城に長いをしすぎてしまったために、最後に、罰が当たるようなお話だったんだっけ??とか、思ったのですが、浦島太郎のお話が、子供の頃に親しんでいたものとは違って、自分の住んでいた村や人々がいなくなってしまっていたという、浦島太郎の悲しさみたいなものに、初めて、思いを寄せてみました。そして、生まれて初めて、そういえば、白い煙で、おじいさんになってしまうよりは、何か楽しいものがでてきたほうが、いいなと思いました。私だったら、ピンクの煙が出てきて、辺り一面が桜満開になって、皆でお花見を楽しめるのがいいな、と、思ったのですが、皆さんは、いかがですか? 

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