2011年12月18日日曜日

洋書クリスマス:Christmas Giving and Christmas Living


洋書:The First Christmas Tree and Other Stories
著者:Henry Van Dyke
出版社:Paraclete Press, 英語
ジャンル:Literature&Fiction, Short Stories

12月8日にご紹介した、The First Christmas Tree and Other Storiesから、今日は、Christmas Giving and Christmas Livingを選んでみました。こちらも、物語ではなく、1890年代に、聖職者である著者Henry Van Dykeが、教会で、クリスマスのためにしたお話です。

まず、Henry Van Dykeは、プレゼントの交換は、場合によって、よいことにもなるし、愚かなことにもなると述べています。
たとえば、プレゼントが、友情の発展を願ってのものであったり、もしくは、ただ、形式にしたがっただけのものであったり。
人柄の良さの表れであったり、好意を期待してのものであったり。
寛大さからでたものであったり、本当は、欲の深さからでたものであったり。
喜こばしい昔からの慣習であったり、無意味な古い愚かさであったり。

そして、クリスマスの時期のプレゼント交換について、キリストの、他人の幸せを無心に願った人生を、例としなければいけないと述べています。

The great gift of Jesus to the world was himself.
キリストからこの世界に贈られたすばらしいギフトは、彼そのものだった。

ここで、Henry Van Dykeは、キリストが、結婚式のために用意したワインには、最大限の歓待の気持ちが表わされ、空腹の人々のために用意した食べ物には、彼らを心配する気持ちが表わされていたという、キリストにまつわる逸話を紹介します。

Jesus was willing to give something of himself, his thought, his sympathy, his vital power, to the men and women among whom he lived.

In fact, he gave something of himself in every gift.

そして、Christmas-givingは、大げさなことではなく、たいていは、ちょっとした、欲求を満たしてあげたり、幸せな気持ちにしてあげたり、友情を示したりということだけれども、他の人を思う気持ちが、記念に残る品物以上のものでなければ、そのギフトは、クリスマスには、ふさわしくない、と、述べています。

The finest Christmas gift is not the one that costs the most money, but the one that carries the most love.

そして、クリスマスの精神で生活することが、一番のクリスマスプレゼントになると述べていますが、自分とは、あまり近しくない人のためには、明るい挨拶と礼儀正しさとおもいやりを。
自分と近しい人のためには、いたみを分かち合う心と心からのお祝いと誠実な激励を。
自分と最も近しい人のためには、親愛と援助と優しさを。

Beautiful friendship, tried by sun and wind, durable from the daily dust of life.

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