2011年12月29日木曜日

洋画DVD:A Chorus Line


洋画DVD:A Chorus Line
Michael Douglas主演、1985年

またまた、ずいぶん、昔の話になりますが、ブロードウェイミュージカル、コーラスラインが、ロングランのヒット中だった時、カリフォルニアの地元のミュージカルのグループが、どこもかしこも、コーラスラインを自分達で上演していたのですが、高校のミュージカルのグループの上演に、お付き合いで出かけ、びっくりするほど、退屈してしまいました。歌とか、踊りが、出演者には、難しすぎたのでしょうか。劇場で、あれほど、退屈したことは、他にないくらいの、ものすごい経験になってしまったので、今のいままで、オリジナルのブロードウェイミュージカルのコーラスラインにも興味がなく、映画化されたものにも、興味がなくで、過ごしてしまいました。そんな訳で、ずいぶん遅れて、つい最近、初めて、Michael Douglas主演の1985年の映画A Chorus Lineを、2003年に発売されたアメリカとカナダ向けのDVDで、日をおいて、二度ほど、観たのですが、正直言って、最初に観た時には、エレガントなFred AstaireとGinger Rogers主演のShall We Danceを観たすぐ後だったので、コーラスラインに出てくる女性ダンサーのハイカットなコスチュームや、ダンスそのものに、ダンサーも、ずいぶんと感じが変わったのだな、とか、ソロで歌われている歌詞が、ゲイや思春期の性に関するものだったり、ソロナンバーの、Dance Ten, Looks Threeでは、整形手術を受けた女性ダンサーがセクシーなポーズも交えて、Tits and assと歌っているのを聞いて、えっ?という感じのことばかり、目に付いてしまいました。次の日、また、見直して、単純に、もっともっと、ダンスの素晴らしさを、楽しむことができたというような感じでした。結果、観てよかったです。どの場面のダンスも素晴らしくて、見るたびに、もっともっと、好きになりそうな気がします。物語は、ブロードウェイの舞台を夢見るダンサー達のオーデイションを通して語られる個人的な物語ですが、ちょっと、気になって、他の方は、どんな見方をしているのかな?と、Amazonに寄せられている、こちらの映画についての評価を見てみたのですが、5段階評価で、1から5と、ずいぶんと、大きく意見が分かれていました。まず、評価最低の1とつけている方達は、オリジナルのブロードウェイミュージカルでコーラスラインを観たという方で、映画の内容や歌が、ブロードウェイミュージカルとは、違っていて、がっかりというのが、理由のようです。映画監督の方が、この映画は、ショービジネスに、入り込もうとしている若者達についての映画だ、と、インテビューで答えたことについて、ちがう、コーラスラインの本当の意味は、全盛期にあるプロのダンサー達が、もうすでに、スターになる夢は諦めて、こんなことは、本当に、意味があるのか?と、自問しながら、体にきつくて、ばかばかしくて、目立つことがない、おもしろくもない仕事を、生活のために得ようとしているということなんだ、と、映画が、コーラスラインの本来の意味から、大きく外れてしまっていていると批判している方もいらっしゃいますが、ここで、私は、映画は、オリジナルのブロードウェイミュージカルと、全く同じでなくても、いいのではないかな?と、思ったのですが、皆さんは、どう思われますか?
また、最後のフィナーレで、オーデションも終わり、それまで、おのおののダンスコスチュームで、ダンスしたり、自分の話を語っていて、”個人“というものがあったダンサー達が、同じ金色のコスチュームで、この映画のフィナーレを飾る素晴らしいラインダンスを踊るのですが、ダンスの素晴らしさは、さておき、このラインダンスに参加することで、個人というものがなくなり、大きなラインダンスの無名の存在として踊っているのだ、と、いう解説を読んで、それが、Chorus Lineなわけですが、それであれば、オリジナルのブロードウェイミュージカルの本題であったといわれる、こんなことは、本当に、意味があるのか?と、自問している、プロのダンサー達ではなく、これから、ショービジネスに、どうしても入りたいと、このChorus Lineからの飛躍を夢みているような若いダンサー達が主役の映画版も、いいものだな、と、思ったのですが、皆さんは、どう思われますか?

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