2012年1月11日水曜日

洋書ファイヤーキングのまがい物に注意

洋書雑誌:Antique Trader December 28, 2011 Issue
Re: Fire-King Collector Interest is fueling a growing market for fakes, repros and fantasy pieces. (Page 18)

いつもブログを通して仲良くしていただいている、nyancousagiさんも、ファイヤーキングなどの食器を素敵に用いられていて、日本では、アメリカのビンテージの食器が人気があるのかな、と、思っていたのですが、今日は、ファイヤーキングの偽物が出回っているという、えっ?!と、びっくりするような記事を目にしたので、日本の方の参考になればと思い、ご紹介することにしました。

こちらのAntique Traderは、新聞紙のような紙に白黒写真の、アンテイ―クを取り扱う業者の方向けの雑誌なのですが、去年の12月28日号の表紙に、ファイヤーキングの人気が過熱したため、偽物が、出回っているということが出ていたので、記事を読んでみました。アンテイ―ク業者で交換される、売れ筋情報のような感じでしょうか。
内容は、安くて、オーブンでも使えるということで、1942年から1976年にかけて、Anchor Hocking Glass Corporationが、Fire Kingを製造販売したという話から始まり、Fire Kingは、何年にもわたり製造されていた商品なので、たくさん出回っているということと、丈夫だということで、簡単に見つかり、価格も手頃な商品だと、紹介されています。そして、ここ6年間Fire Kingを専門に取り扱っているアンテイ―ク業者、Grizzly-Wolf Fire Kingは、日本人の買い手がたくさんで、とりわけ、D-ハンドルのJade-itsとturquoise blue(ターコイブルー)の人気が高いと、日本でのファイヤーキングの人気を紹介しています。またまた、中国と日本の区別のつかないようなアメリカの方がいると思ってしまいましたが(結構、多いのです)こちらのGrizzly-Wolf Fire Kingの方は、日本でJade-itsが人気の理由は、jade(ヒスイ)は、幸運、健康、繁栄をもたらすと信じられているためで、Grizzly-Wolf Fire Kingでも、ものすごくたくさんの日本人のお客様がいるとのことです。こちらの方は、Antique Traderの記事に協力するような方なので、ちゃんとした方かと思いますが、販売価格などについては、こちらのお店だけではなく、他のお店もチェックしてみるといいかもしれません。Grizzly-Wolf Fire Kingのウェブサイトショップは、Ruby Laneというウェブサイトのマーケットプレスにあるので、grizzly wolf fire kingで検索すると、みつけられます。
そして、売れ筋商品は、Jade-itsとwhiteのRestaurant Wareで、whiteの方が、生産された数が少ないので、ずっと価値があるということです。私は、Jade-itsの方が、thrift ストアーなどでも、見る機会がないので、価値があるのかと思っていたのですが、皆さんは、いかがですか?そして、広告用に用いられたFire Kingのマグについては、1976年のGood Morning マグは、5ゴル以下で見つけることができるけれど、D-ハンドルのBurger Queenのマグは、40ドルから50ドルという値段で、小さな地元の会社の広告用のマグは、インターネットで5ドルから10ドルの値段が相場ということです。ここで、注意として、こういったadvertising mugs(広告用に用いられたマグ)の偽物が出回っている話がでてくるのですが、マッチの箱から、古い会社のロゴ(日本語だと、会社のマークでしょうか?)をコンピューターから、写し、ビンテージのFire Kingのマグに印刷して、高値で販売している悪徳業者がいるということです。アメリカ国内で、と、いうよりは、日本でということでしょうか、加熱するFire Kingの人気のために、アジア、ブラジルで作られた、偽物や複製品がアンテイ―クのマーケットに氾濫していて、Fire-King Made in Japanというマークが入っているものまで、でてきたということです。こういった、本物のFire-Kingを使って細工されたものなどでは、Fire-Kingのマークがあるわけで、後から手を加えられたものかどうかということが、わかりにくいですよね。
ここで、20年くらい、advertising ではないFire Kingを集めている、Ron Cantrellさんからのアドバイスですが、初心者の方は、レアー物ではなく、とてもよい状態の一般的なものから購入し始めて、本物のFire-Kingについているひびなどの破損の見分け方や、工場からくる状態を知ること。そして、形、サイズ、パターン、詳細について、知識を得るようにすること。日本人の方には、むずかしいかもしれませんが、実際に品物のサイズを測って、参考書と比較して、本物かどうかみわけるように。寸法が違っていたら、複製品だそうです。そして、本物のFire-Kingのペイントは、焼き付けられていて、新しい偽物や複製品のペイントは、違った、ソフトな仕上がりに見えるということです。とりわけ、気をつけなければいけないのは、Disney Jiminy Cricketのマグで、ビンテージのFire Kingの在庫品を使って、手が加えられたものがあるということですが、他のデズニーのマグで、ただビニールのシールをはったようなものもあるということです。そして、まだ、偽物の心配がないものとしては、子供用のABCマグということですが、とても見つけるのが難しく、値段も、400ドルから500ドルぐらいということです。一般的なFire-Kingを集めるためのアドバイスとしては、Fire-Kingは、大量に出回っているので,レアー物以外については、無理して、状態の悪いものを買う必要はなく、ちょっとかけているぐらいのものでも、全く価値がなくなってしまうくらいなので、きずがあるかないかなどの状態が一番大切なチェックポイントということです。
ここで、私がアメリカで生活していてですが、Jade-itsの複製品のようなものは、結構よくみかけます。Fire-Kingとして売られているわけではなくて、お店の方も、ちゃんと、複製品として販売されていらっしゃるので、別に問題はないのですけど、こういったものを、日本人の方向けに、本物として売ろうとするような方が出てきてしまうと、困りますね。日本人は、たくさんお金を払うなどと逆手にとって、値段を吊り上げたり、偽物などを売るような方が出てこないで欲しいものですが、すでに、出てきてしまっているようなので、気をつけて下さいね。こちらの記事に協力したFire-KingのコレクターであるRon Cantrellさんは、Fire-Kingについてのウェブサイトを設けられていて、色々な情報を提供されているので、こういったウェブサイトで知識を得るのも、購入前の参考になるかと思います。ウェブサイトは、firekingmugsドットコムです。

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