2012年1月10日火曜日

洋書:Miss Julia Renews Her Vows


洋書:Miss Julia Renews Her Vows
著者:Ann B. Ross

何も知らずに、こちらの本を読み出した時には、わくわくするような出だしで、すごく面白そうな本だと思ったのですが、読み終わった後には、内容は、私には、いまいちだったなと思いました。読み始めてから気がついたのですが、こちらの本は、シリーズ物の11冊目ということで、人気のシリーズようですし、アメリカのアマゾンのレビューをみたら、とてもよい評価を受けているようなので、楽しんだ方も、多かったようですが。自分にとっての、本の良し悪しって、主人公の考え方とか、行動に、自分が同意するとか、主人公の人柄にすごく惹かれるとか、ものすごく感銘を受けるとか、そういった要素が強いのかなと思うのですが、私にとっては、こちらの本の主人公の行動とか考え方とかが、自分とは違うなという感じで、そのため、いまいちとなりました。前のシリーズの話は、わからないのですが、こちらの本は、60代ぐらいの女性なのかな?と思われる裕福な夫を亡くし再婚している主人公Miss Juliaが、自分には内緒で子供をもうけていた亡夫の元愛人が、未婚のまま、新しい男性との間に、双子をみごもっているということで、二人の結婚を助けることから、始まります。私だけでしょうか?元愛人と子供を家に引き取って、仲良く生活することができる女性って、いるのかな?とか、思ってしまうのは。私には、ものすごく怒っているとか、そんな気持ちを抑えて助けなければいけないと悶々としている女性の方が、本当のような気がしました。そして、未婚で妊娠したということで、地元の人々に背を向けられないようにと、結婚を助けるわけですが、自分の友達を自宅に招待して、二人の結婚を知らせるにあたり、嘘で取り繕うのですが、私だったら、取り繕う必要なんてなくて、嘘ではなく、本当のことを話すのが一番と思ってしまうけど、と、こんな感じが最期まで続いて、物語が進むにしたがって展開される、新しい問題などでも、主人公の大問題が、私にとっては、大問題とは思えなかったり、問題の解決の方法が、自分にはしっくりこなくて、物語に惹かれないまま、終わってしまいました。物語は、主人公が、主人公の若い友達が、ヘルパーとして働いていた高齢の女性を襲って、宝石を盗んだという疑いを晴らす、軽い探偵物と、主人公が、未亡人となった時に、誘惑されて関係を持った問題のありそうな結婚カウンセラーが、自分の町で、講習会を開くことになり、再婚した夫に、知られることを恐れて、仮病なども使い、一生懸命避ける努力をすること、講習会に参加しようという夫は、自分との結婚に何か不満のようなものがあるのだろうか?と、懸念することなど、主人公の結婚生活に関する物語が同時に進行します。

物語としては、いまいちとお話しましたが、こちらの本は、英会話に興味がある方には、お勧めの本です。私は、最初は、そのまま読むだけで、読み終わった後、熟語や言い回しのメモを取る目的で、もう一度、目を通しました。英会話の役に立ちそうな洋書って、なかなか、みつけにくくないですか?こちらの本を読んでいる時には、本当に、普段、こんな感じで話をしているなと思いました。Give him a lot more credit for, make a nervous wreck out of me, fit right in, a jar-dropping scandal, out of the woods, こうやって、ひろっていったら、ものすごくたくさんの、実用的な英会話に役に立つ言葉で、ノートが、いっぱいになりました。そして、もうひとつのお勧めの点です。最近、本や雑誌や新聞などでも、英文のpunctuationが、めちゃくちゃだったりということが目についたりするのですが、こちらの本の著者は、博士号まで取得して、大学教授を務めたということで、文章のpunctuationもきちんとしていて、英作文の参考にもなるかと思います。著者は、80歳を過ぎてから、作家になったということです。

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