2012年2月28日火曜日

洋書:The Weird Sisters



The Weird Sistersという題名は、うまい題名だと思いませんか?誰でも、えっ、どんな姉妹なんだろう?って、興味と期待をもってしまうというか。
以前、Rebecca Wells著の、Divine Secrets of The Ya-Ya Sisterhoodを、読んで、ものすごくおもしろかったので、こちらのThe Weird Sistersも、楽しみにしていたのですが、読後、この本のテーマは、なんだったんだろう?と、よくわからない結果となってしまいました。
物語は、20代後半から30代半ばぐらいの三姉妹が、主人公です。一番下の妹は、家を出てから、放浪生活。誰の子供なのか分からない子供を身篭り、お金もなく困窮状態。真ん中の女性は、ニューヨークの法律事務所の事務に就きながら、高価なファションやライフスタイルを楽しむために、事務所のお金を横領しているのがばれて、くび。そして、長女は、博士号を持つ、数学の大学教授という、かちかちタイプで、婚約者がイギリスに行きたいと言い出して、自分のキャリアとの問題発生。この三姉妹が、お母さんが、乳ガンということで、自宅に戻ってくるところが、物語の舞台となっているのですけど、物語の最初の方に紹介されていた、それぞれの姉妹の問題が、最後まで、深く掘り下げられて追求されず、人としての成長の過程が物語りのテーマというには、弱く、もともと、それほど、仲良くなかった姉妹が、お母さんが病気ということで、自宅に戻ったとは言え、それぞれの深刻な問題を打ち明けるわけでもなく、姉妹の絆が、テーマというのにも、弱く、もともと、家族としての、昔の歴史が描かれていないので、dysfunctional familyとか家族の絆がどうのという家族がテーマというわけでもなく。たくさんのことが、一つの物語に織り込まれすぎていて、どれも、ピンボケの結果で終わってしまったような感じでした。

こちらの本は、ブッククラブで、読んだ本なのですが、5段階中、ほとんどの方が、3という評価で、物語の内容ではなく、文章の表現の美しさがよかったというのが、3点の理由です。
姉妹の関係って、いろいろなようで、私の姉妹も、こんな感じとか、私の姉妹は、全然違うとか、色々な姉妹の話がでました。姉妹の順番が、性格に影響を与えるかどうかということについては、賛否両論でしたけど、兄弟の順番って、どうなんでしょう。親との関係とか、自分の性格や人生に、影響を与えていると思いますか?

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